慶応義塾大学薬学部に通う現役大学生が語る、慶応義塾大学、学部の紹介!
慶應義塾大学は全部で10学部ある私立大学です。今回は私の所属する薬学部での学びや生活について、慶應義塾大学ならではの魅力も織り交ぜながらお話します!
慶応義塾大学公式サイト 慶應義塾 (keio.ac.jp)
はじめに
薬学部には6年制の薬学科と4年制の薬科学科があります。薬学科は、学年が上がると実務実習があり薬剤師の資格をとることができるのに対し、薬科学科は、薬学研究者育成を目指したコースであり、3年の秋学期から研究室に所属し、早い時期から卒業研究が中心となります。ちなみに私は薬科学科に所属しています。
1年次は、授業選択自由度が高い!
1年次は、神奈川県港区にある、いちょう並木で有名な日吉キャンパスに所属し、教養科目を中心に学びます。日吉キャンパスは、SFC(湘南藤沢キャンパス)に所属する学生以外の1年生が集まる賑やかな場所です。授業はというと、受講しなければならない必須科目もありますが、選択科目は自分の興味のある講義を受講することができ自由度は高いです。私は英語力をつけようと思って選択科目で春学期と秋学期合わせて7つの英語の講義を受講していたほかに、高校時代から好きな地理の講義も受講していました。自分の専攻の学問以外も学べるところは総合大学の良いところですね!
2年次より薬学部のキャンパスへ
2年次からは東京都の港区にある芝共立キャンパスに移動します。このキャンパスは薬学部だけが入っていますが、慶応三田キャンパスのすぐ近くにあり、部活やサークルなどで、他学部生との交流も盛んに行われています。
ここで本格的に専門科目を学び始めます。選択科目は一部の学期を除いてほとんどなく、基本的に学年全員で同じ講義を受けることになり、午前中は座学、午後は実験実習というのが学校生活のサイクルです。実習では、医薬品の合成や、生薬に含まれる薬効成分の抽出などを行い、薬学に関する技能を習得します。薬学部の定員は1学年に約200人と小規模なこともあって、互いに刺激し合える仲間を見つけやすい環境ですね。
大学とは直接関係ありませんが、三田キャンパス正門の真横に、「手付け最中 学問のすゝめ」という和菓子を売っている店があります。言うまでもなく、これは福沢諭吉先生の著作「学問のすゝめ(すすめ)」をモチーフにしたものですね。慶応義塾大学を目指す受験生に人気なお菓子らしいです。何らかのご利益があるのかもしれませんね。ちなみに、私は受験生時代、このお菓子の存在を知りませんでした・・
御菓子司文銭堂本舗(おかししぶんせんどうほんぽ) (bunsendo-hompo.com) HPより
3年次秋学期からそれぞれの課程へ
3年次春学期まではほぼ同じカリキュラムだった薬学科と薬科学科ですが、秋学期からは大きく異なります。薬学科では実務教育が始まる一方で、薬科学科の学生はそれぞれの興味のある研究室に所属します。研究室配属されると、新たな創造を目指し指導教員と共に研究課題の解決に取り組みます。
政府の定めるスーパーグローバル大学のトップ型指定校である慶應義塾大学は、研究が盛んです。生体内機構や薬物吸収や代謝などを研究する生物系、タンパク質構造の解析や医薬品創造に関わる新たな分子の創造などを行う物理・化学系、より臨床的なことを扱う医療系の研究室があります。研究室メンバーの一員として最先端の科学に携わることは自らの成長につながること間違いなしです!
4年次修了後、9割は修士課程へ
薬科学科の卒業生の約9割は大学院に進学します。修士課程では学部でしてきた研究をさらに深めていくことができます。
大学院修士課程修了者は、医薬の専門知識と高度な研究経験を生かし、製薬企業はもちろん食品・化粧品メーカーや行政機関等、様々な業界で働いています。
慶應義塾大学薬学部は、将来薬剤師や研究者になりたい人が学ぶ環境が整っています。薬で医療に貢献したい、将来化学分野で研究したいと考えている人は検討してみてください。