英泉塾 小学部 国語科 秋の俳句創作
英泉塾小学部の恒例イベント、創作俳句です。生徒たちは授業の中でもお家でも、秋の俳句作りに楽しくチャレンジしていました。目にした風景をそのまま言葉におきかえたものや、技巧を凝らして自分の想いを表現したもの、思わず吹き出してしまうようなユーモアたっぷりのものなど、この秋も生徒一人ひとりの個性が色濃く表れた作品がたくさん誕生しました。
冬隣り 時計ながめる 暗い部屋 六年 Nさん
夜の空 我眠るころ 星祭り 六年 Aさん
秋の雨 カーテンのすきま 目を向ける 六年 Aさん
朝起きて 毎日元気 ほう仙花 六年 Tくん
鰯雲 暗くなるまで 鬼ごっこ 六年 Aくん
蟷螂や 子供に追われ かごの中 五年 Tさん
秋さびし つくえにぽつんと 国語辞典 五年 Sさん
秋の朝 悲しみうつる 窓ガラス 五年 Kさん
すいはんき おおいそがしで 秋来たる 五年 Mさん
公園で 思い出作る もみじがり 四年 Kさん
コスモスが やさしくゆれる 帰り道 四年 Kさん
うでどけい 思い出さがす 秋の川 四年 Aくん
漢チャレや いよいよ始まる 秋きたる 四年 Kくん
かぼちゃをね きったんだよね たねがでた 三年 Iさん
あきのしゅん つちからでてる さつまいも 三年 Kくん
ところで、俳句には二種類の作り方があるのをご存じでしょうか?それは、季語についてのことだけで俳句を俳句を作る「一物仕立て」と、季語以外の要素も入れてつくる「取り合わせ」の二つです。
テレビ番組「プレバト」でおなじみの俳人、夏井いつきさんによれば、世の俳句のほとんどが「取り合わせ」で作られていて、「一物仕立て」のものは、俳句全体の3%~4パーセントだそうです。その理由は「一物仕立て」の方が難しく、特に初心者が「一物仕立て」で作ろうとすると、だれでも思いつくようなものしかできないことが多いのです。
そこへいくと、「取り合わせ」の方は、季語とそれ以外の要素を取り合わせて作るので、オリジナリティーのある俳句が作りやすいのです。今回の「秋の俳句創作」では、その辺りのことを生徒のみんなに授業で理解してもらってから、秋の季語を使って創作をしてもらいました。子供たちの作品、いかがでしょうか?
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