正解のない問いを考える EISENオリジナルのキャリアデザイン講座「E-Lab」の中身とは?

正解のない問いを考える キャリアデザイン講座「E-Labイーラボ」

こんにちは。英泉塾の未来を創るキャリアデザイン講座「E-Labイーラボ」プロジェクトリーダーの須藤です。

この記事では、現在、英泉塾で実施しているイーラボついて、初めてご覧になる方や、の取り組み内容を知りたい方に向けて、4月に実施したプログラムの様子をご紹介します。

 

イーラボとは?

未来を創るキャリアデザイン講座「E-Lab」は、「学問」「社会」「自己」の3つの領域に関する探究活動を行う英泉塾オリジナルの特別講座です。

 

子ども達の内に潜む強烈な成長エンジンに火をつけることをミッションとして掲げ、「正解のない問い」や「探求活動」にどんどんチャレンジしてもらいます。

主体的に進路を選択してほしいという思いから、高校生に向けた取り組みとしてスタートしました。

実施翌年から、推薦型大学入試での合格実績にもつながり、教育専門誌『塾ジャーナル』でも掲載され、全国の私教育からも注目され始めています。

 

どんな取り組みをしているの?

今年度は中学生にも英泉塾の国語の授業内で定期的に実施することとなりました。新型コロナウイルス感染対策に十分注意しつつ、ペア・グループワークなどのアクティブラーニング形式で授業を進めています。

 

※写真は一昨年の様子。

 

2021年1学期は、「学問」をテーマに、「学ぶ」ことを多様な視点から探究するプログラムを行っています。

スタートとなる4月には、世界や日本で起こっている問題を取り上げながら、「正解のない問いについて考えるとはどういうことか?」を考えました。また、自分自身の過去・現在・未来に関する質問をしあう、インタビュー形式のペアワークを行い、生徒一人ひとりの持つ価値観や問題意識に目を向けました。

 

やってみてどうだった?

正直なところ、初めての取り組みのため、うまくいくかな?と不安もありましたが、生徒たちは非常に前向きに取り組んでおり、特にペアワークは予想以上に盛り上がりました。

 

「自分がこんなことを考えていたなんて」「自分に対して関心が湧いた」「自分への理解が深まった」「今までとこれからについて考えられてすっきりした」「自分と友達の共通点と相違点がたくさん見つかって感心した」「もっと他の人ともインタビューしてみたい」と、自分についてだけでなく、他者に対しても関心が高まっている生徒が多いところが印象的でした。

 

 

また、インタビューという形式のおかげで、普段考えないようなこと、照れくさくて言えないような真剣な話も自然と語られ、前のめりになって聞き入る、思わず笑みがこぼれる、拍手が起きる、そんな光景が見られました。

「目を見て話せるようになった」「みんなのことをもっと知りたい」「インタビューは答える側より質問する側が大切だと思った」「友達だからこそ言えることがたくさんあっていい経験になった」「思っていることは人それぞれ違うからこそ話を聞くのは大切だと思った」「他の人ともインタビューしてみたい」とコミュニケーションの大切さや楽しさを感じる生徒も多くいました。

 

 

さらに、日本や世界で起きている問題、学問の意義について紹介し、
「勉強と学問の違いを知って大学生になるのが楽しみになった」「世界は自分が思っているよりも広いことに気づいた」「普段あまり気にしていない問題について、自分の意見を考えるのは面白いと思った」と、
社会への関心や勉強への意欲も高まったようです。

 

 

今回のプログラムは、入学したばかりの中学1年生から、高校生クラスまで、200名を超える生徒に実施しました。

生徒も先生も、このイーラボの学びの意義を感じています。また、生徒一人ひとりを理解する機会になり、クラス内の関係性も深まるという副次的な効果も実感でき、これからも継続的に実施していく意義を共有できたと感じます。

 

参加した生徒の声

生徒の振り返りアンケートの中から、いくつか実際の声をご紹介します。

  • 自分のことを人に話したりする機会が減っている中で、今日話してみてやっぱり話せるっていいなって思ったし、自分の意見を前のめりになりながら聞いてくれていて、とても話しやすかった。(中3生)
  • 「何を言っても自分が考えたことが全て正解になる」と考えるだけで、いつもより自分の意見を明確にできた。(中3生)
  • 自分が今好きなことや、自分の知らなかったことに気づけた。また自分が将来何をしたいのかや、どんな人間になっていたいのかなど、ふつうに過ごしていたら、気にかけないようなところに気づけた。(中2生)
  • 普段は知ることのない仲間の将来や考え方が知れてとても良かった。みんなそれぞれに自分は「こうしたい!」という考えを持っていて、私も真剣に将来のことを考えるきっかけになった。また、日本の未来は私たちにかかっている!と改めて感じた。(中2生)
  • 幸せってなんだろう、自分ってなんだろうと思った。毎日が幸せだなって思えるように少しでも良いことを多く見つけることができるように何事も全力で取り組みたい。(中3生)
  • 今色々な問題が発生しているが、世界のためにできることをほんの少しでもいいからやりたいと思う。でもその前に、受験へ向けて、ある程度の知識を身につけなければならない。頑張ろうと思う。(中3生)
  • 人の心っていうのは誰にも分からないし、相手が何を考えているのかも何も分からないと思った。また、話すことで、相手はこういうことを考えているとか、分かり合えるので、会話は大切だと思った。一人一人違う意見を持ってその意見は否定しないということを、忘れずに生活していきたい。(中3生)
  • 今まで逃げてきたので、これからは自分から行動したり、自分の意見を言ったりして、誠実に友達と向き合いたいと思った。(中3生)
  • どんどん時代が変わっていくと世界も変わるんだなと思った。まだ解決していない問題もあるし、色々と深いんだなと思った。あと学問や勉強について知れて、今日ここに来れて面白かったな、またやりたいなと思いました。(中1生)
  • 大学で自分の好きな学問を学ぶために、今の勉強が土台になっているということを知って納得した。人生の中で、たった一つの出来事がきっかけで、目指すものが変わることがあるということがわかったので、興味を持ったことに挑戦したい。(中3生)
  • 考え方や捉え方はどこまでも先があり、絶えることなく新しいことが生まれるのだなと確信した。自分が今までに考えたことがなかったような実体験があり、それもすごく参考になって興味が沸いた。自分がこれまでにみたことのない生き方を知り、このような場合もあるのだなと理解することができた。(中3生)
  • 自分のことについてよく知れた。全ての質問に正直に答えていったら、自分が思っている以上に家族や友達を大切にしていることに、自分でもびっくりした。(中3生)
  • 自分は意外といろいろなことに興味があるんだなと気づいた。(中1生)
  • 自分の学びたいことが本当の学問だと分かった。欲望は希望になると分かった。(高校生)

 

次の取り組みは?

さて、ここまでお読みいただきありがとうございます。

次回の授業では、具体的な学問の例を、専攻していた先生自ら紹介し、生徒をさらなる学問の世界へと誘います。

次回の実施レポートもぜひお楽しみにしていてください。

 

 

最後に、イーラボは英泉塾オリジナルの講座となっており、中学生は国語授業内、高校生は不定期で実施しています。イーラボに関心をお持ちの方、お子様に受講させたいという方は、ぜひ下記まで一度お問合せください。

 

英泉塾 中浦和校


対象:小学生~高校生
所在地:〒336-0031埼玉県さいたま市南区鹿手袋1-3-29
電話番号:048-862-6672

 

英泉塾 内谷校


対象:小学生~中学生
所在地:〒336-0034埼玉県さいたま市南区内谷3-8-8
電話番号:048-837-5266