平成31年度埼玉県公立高校入試平均点
こんにちは。
公立高校受験指導専門塾
英泉塾中浦和校の佐藤です。
GW直前に平均点発表
4月25日に、今年2月28日に行われた埼玉県公立高校入試の平均点が、埼玉県教育委員会から発表されました。例年通り、GW直前での発表でした。
下のリンクから、埼玉県が発表したものを見ることができます。
4ページあるうちの、4ページ目の一番下に平均点が載っています。
ちなみに、当日行われた問題は、下のリンクからアクセスできます。
平成31年度埼玉県公立高校入試の平均点
では早速(平成最後の!)埼玉県公立高校入試の平均点です。
国語と社会が易化!
まずは全員が共通の1種類の問題を受ける国語・社会・理科です。
( )は30年度との比較です。
国語 58.3点(+5.5点)
社会 60.3点(+4.4点)
理科 44.5点(-7.2点)
社会の平均点が2年ぶりに60点代に到達しました。ここ4年、社会については、他の教科に比べて高い水準で、平均点が推移しています。
国語は昨年より、5.5点上がりました。昨年、一昨年と平均点が低くなっていましたが、今年の問題は受験生にとって解きやすかったようです。
理科の平均点がガクッと下がりました。今年の埼玉県の理科の問題は、文章量が増えたように見受けられました。実験の説明などが多く書かれていて問1に行きつくまでが長い、そんな印象です。これに加えて、4つある選択肢の文がそれぞれ2行ある問題(大問5 問4)もありました。
選択問題数学の平均点が大幅アップ!
次に学校によって解く問題が異なる数学・英語です。
( )は30年度との比較です。
※学力…学力検査問題
※選択…学校選択問題
学力数学 42.3点(-1.7点)
学力英語 47.7点(-8.2点)
選択数学 53.5点(+9.8点)
選択英語 64.3点(+5.4点)
2017年3月実施の入試から始まった学校選択問題。今回で3年目(3回目)となりました。
今回、学校選択問題の数学と英語は、両方とも平均点が大幅に上がりました。数学に至っては、約10点もアップしました。
学校選択問題の数学も英語も、問題自体はそこまで簡単にはなっていないはずです。それにも関わらず、2教科とも平均点が大幅に上昇。受験生の選択問題に対する”慣れ”や、これまでの入試問題を踏まえての受験生の対策が、この平均点の上昇の要因の1つになっているのではないでしょうか。
その一方、学力検査問題の平均点は、2教科とも下がりました。ですが、2教科とも解きやすい問題はありました。この解きやすい問題をしっかりおさえることができれば、平均点関係なく、点を取ることができました。平均点が下がった今回、周りと差をつけるチャンスが例年以上にあった、と言えるでしょう。
過去5年の埼玉県公立高校入試平均点
過去5年の埼玉県公立高校入試の平均点をまとめました。
社会の平均点の高さと数学の学力検査問題の平均点の低さが特に際立ちます。
平成32年度?令和2年度?
来年も2月28日に学力検査問題があります。
埼玉県のホームページでは、4月26日現在、平成32年度入試ということで統一されています。しかし、元号が変わるので、令和2年度入試となるのでしょうか。
来年2月の入試で学校選択問題を実施する学校は、例年この時期に発表されていましたが、今年はまだ発表されていません。来月5月に発表される予定だそうです。発表された際には、またこのブログでもお知らせいたします。